記憶の宮殿なんて脳内に持てないから、外部に記憶。


by sakanapo

小川洋子「博士の愛した数式」

博士の愛した数式
小川 洋子 / 新潮社
ISBN : 4101215235
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何やら映画化されたりと話題作のようで平積みされてたので購入。
気が付かなかったけどこの人って「妊娠カレンダー」の作者なんだ。
結構イヤな話をさらっと書く人だな、と思ってたけどまたえらく大化けしたなあ。

で、この作品の感想ですが。
短いけれど、読み進めるうちに胸がつまります。
さすがに人気が出るだけのことはあるなと。
でも数学は昔から性に合わないので、出てきた数式は
かたっぱしから忘れちゃいますけどね!
証明の美しさとかは高校の数学の先生がいつも説いてたから
分かるんだけど。logとか虚数とかになるともうね。
テストのためには覚えられるけど、体に染み込まないというか
根本的に関心が持てないんですよ。
私が博士のお手伝いさんだったらすぐクビでしょう。

ただね、どうしても気になるのが、これも一つの「難病・障害もの」
だということ。博士との心の交流を描くのに脳障害って絶対に
必要なファクターなんだろうか。それなしには成立しない感動って
どうなんだろうか。って、この種の感動ものにはつい引っかかっちゃう
性分なもんで…
だけど映画「メメント」は同様の記憶障害ものサスペンスでも
とても割り切って楽しんでしまった記憶ががが。
感動ものじゃなければいいのか、自分w

しかし映画版、義姉が浅丘ルリ子ってのは微妙。
そんな派手なイメージではなかったんだけど。

寺尾聰はハマリ役度★★★★☆
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by sakanapo | 2006-03-10 09:10 | 読書日記