記憶の宮殿なんて脳内に持てないから、外部に記憶。


by sakanapo

碧也ぴんく「八犬伝」/北村薫「街の灯」

■碧也ぴんく「八犬伝」
少女漫画で描く「南総里見八犬伝」。あらすじは不要ですね?
最初その同人ちっくな痛々しいペンネームと初期のCLAMPのような絵柄にヤバさを感じたものの、中身はいたってまともな八犬伝。年始にタッキーでやってたドラマの方が見るに耐えなかっ(ry
もともとファンタジー色の強い作品だけに少女漫画は意外と合うのかも。

この作品、非常に原作に忠実に描かれているんだそうです。
原作のあらすじも大まかには知ってるつもりだったけど、正直初読では人間関係がつかみきれませんでした!2回目でようやく誰が誰の仇でこいつは敵でこのへんが味方、とか分かってきた感じ(汗

それにしても江戸から今に至るまで、大衆に好まれる物語の型とか萌えポインツというのはあまり変わっていないんだなぁ。言ってみりゃ戦隊ものだし、各自ひいきキャラを作って楽しめる作品はやっぱ強いよね。女装の美少年ありショタありマッチョありインテリあり、と今も昔も変わらぬ幅広ーい趣味をカバーしてます(-_-)

私が一番好きなのは・・・作品中の最強キャラ、音音(おとね)ばーさんだなぁ。
随所ですごいとこ見せてくれるんだけど、ラスト近くではついに乗ってる船を爆破して岸まで泳いで戻ってきてた。ばーさんTueee!

■北村薫「街の灯」
ミステリ作家北村薫が新たに開始したシリーズものの第一作。
舞台が昭和初期の上流階級なのが意外でした。
士族出身の花村家にやってきた若い女性運転手、別宮。花村家の子女、英子はその時読んでいた小説の登場人物にちなんで彼女を“ベッキーさん”と呼ぶ。不思議な事件に出会うたび、ベッキーさんの助言を得て英子が謎解きに挑む。

こりゃーあれですね、アンソロジーにも入れてたけど小沼丹のニシ・アズマ女史シリーズを自分でもやってみたくなったんでしょ!のんびりした時代を背景に、頭がキレて純粋素直クールな女の子がまったりと活躍しますよー、というパターンの。北村さんこういうの好きだよねぇ。

「円紫さんと私」シリーズでは女子大生が主人公だったけど、彼女とその友人たちの汚れのなさはやっぱアリエナスなレベルでしたもん。いや(モデルとなった)W大にはあの手の子は結構いる、という話もありますが知りません(笑 まぁアリエナスだろうが私は円紫さんシリーズ好きですけど、現代を舞台にしてああいう世俗の垢にまみれてないキャラを動かすのがさすがにつらくなってきたのかな。

今後はベッキーさんのかっこよさにほれぼれしながら英子の成長を見守るって感じで進んでいくんでしょうかね。
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by sakanapo | 2006-07-06 09:25 | 読書日記