記憶の宮殿なんて脳内に持てないから、外部に記憶。


by sakanapo

村上春樹「海辺のカフカ」

「海辺のカフカ」を読み返してます。
文庫になった直後に買って読んで気に入ってたのにそれっきりにしてたらすっかりディテールを忘れてた。最近かわうそさんがやっと読んでくれたので自分も再読。

なんだかんだ言いつつもハルキで育ってきた世代なので例のあの文体に染まりきってるんだろうね。「ささやかな」「そこなわれる」なんてお約束の単語を目にするだけで「これだよこれ」的な満足感があったりする。もう吉本新喜劇レベル。ちなみに、けっこう大真面目に、彼はいずれノーベル文学賞を取ると思っております。

無性に「村上春樹的みずぽ銀行」スレが読み返したくなって探してしまった。
これはほんと名作だ。

しかしカフカは感想が書きにくいなー
かわうそさんと感想を話し合ってても「だからあれは象徴的な父親で」
「観念的な姉なんだよ」「概念としての母親を!?」とかわけわからず。



 ・作品ごとに暴力性が増してるな
 ・ジョニーウォーカー関連は猫飼いには辛い
 ・過去作品とのリンクが多すぎてニヨニヨ
 ・カフカ少年は素直クール
 ・過去作品の「鼠」=カラス
 ・「責任は夢(想像力)から生じる」
  =ジョニーウォーカー殺しに対するカフカの「責任」は・・・
 ・ナカタさんが少年時代にアッチ世界を行き来してしまったトリガーは「血」
 ・ブルーのドレスと細い銀のアクセサリーがほんとに好きなんだねぇ

■世界の終わりとハードボイルドワンダーランド
 ・図書館、影が半分になった人、存在の不安定な司書的立場の女性
  主人公の二面性(カフカ-カラス)
 ・入り口の石=頭骨、夢=記憶
 ・入り口を開いて到着した町=世界の終わりの「街」

■ねじまき鳥
 ・ワタヤノボル=ジョニーウォーカー 悪ではなく純粋に暴力の概念?
 ・第二次世界大戦のサバイバー

■神の子供たちはみな踊る
 ・焚き火

しかし、一番気になるのは

 「地獄でホットケーキ」はどう英訳されているのか

だったり。
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by sakanapo | 2006-07-12 12:08 | 読書日記