記憶の宮殿なんて脳内に持てないから、外部に記憶。


by sakanapo

北村薫編「謎のギャラリー こわい部屋」

謎のギャラリー―こわい部屋
北村 薫 / 新潮社
スコア選択: ★★



こわい話っていうか、嫌な話が多いなあ。
このシリーズでは「謎の部屋」が一番ヒットが多かった。
「こわい話」はオチを知っちゃうと再読する気になれない
作品が多くてイマイチ。

南伸坊「チャイナ・ファンタジー」
この作者っておにぎり頭の人だよね?こんなもの書いてるんだ・・・と
いうオドロキがまず先に立つ。
のんびりした絵柄でそんな不条理な、とかスケールでかwwな
こと言われてもなぁ。え?という出来事だけ投げておいて
説明も無く読者はぽん、とおいてけぼりな感じだけど
それが心地よかったり。
放り出された感じ度★★★☆☆

ディーノ・ブッツァーティ「七階」
とある病気専門の病院に入院した主人公。ここでは下の階に行くほど
病状が悪化した患者が暮らしていた。1階はもはや死を待つだけの階・・・
うまーく言い含められてかもしくは偶然でか、どんどん下の階下の階へと
追いやられる主人公。
「世にも奇妙な物語」で映像化しませんかね。ぴったりだと思うけど。
ありじごく度★★★★★

林房雄「四つの文字」
むーん、タイトルにもなっている四文字をどう解釈したら
いいのか分からず、オチを味わいきれていないかも…。
自分を理解してしまった者は死ぬしかない?
北村薫がどこかで引用していた芥川の「ひょっとこの面を
被って踊りながら死んでいく男」を連想させるなにかがある。
オチはともかく、大臣の強烈なキャラと虚無感に圧倒されて
読み返したくなる作品。
漢文解釈希望度★★★★☆

ヘンリィ・スレッサー「どなたをお望み?」
オチが見えつつもそこに向かっていく過程を面白く読ませてもらった。
前フリ長い度★★☆☆☆

ジョン・コリア「ナツメグの味」
ドリンクにナツメグは入れんでよろしい。妙に古典的な味わい。
厄介なグルメ度★★☆☆☆

乙一「夏と花火と私の死体」
死体の一人称語りがまず新鮮。殺されたのに妙に牧歌的です。
健ちゃん妹思いでかっこいいねー。でも目的は自己保身なんだよな。
ショタコン度★★★★★
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by sakanapo | 2006-01-31 13:07 | 読書日記