スティーヴン・キング「骸骨乗務員(スケルトン・クルー)」
2007年 07月 16日
近年の短~中編集にはないホラーホラーした感じがたまらない。
実はいろいろとネタに上がりつつまだ読んでなかった
「ジョウント」が目当てでした。
「意外と長いよ!意外と長いよ!」はやはりネタにされるだけの
インパクト。「思い出すだけで身の毛がよだつ」という意見を
見たこともあるけど、やっぱ自分にはギャグにしか。
「霧」はもう定番の、アメリカ日常生活を突然侵食する異生物もので
最初は触手とか部分的にしか敵の姿が見えなくて、でもそれがとても怖くて
いざ相手の姿が全て見えちゃうとエェーってなっちゃうあたりがお約束でサイコー。
ラストが希望があるようなないような…という感じがちょっと珍しい気がしたけど
そうでもないのかな。
どうか彼らの行く先にホープがありますように。
「浮き台」は舞台でもできそうなくらいの狭い範囲の描写しかないのに
予想以上に怖かった。
足から食われていく友達の、足の骨が折れるとこの描写が一番きたな。
「しなやかな銃弾のバラード」はタイトルかっこいいなぁと思っていた
作品なんだけど、「狂気」のメタファーだったとは。
怖いというよりは不気味、気味が悪いという印象。
「神々のワードプロセッサ」最近仕事で電動の英文タイプライターを使うようになって
これしか使ったことがない人がいわゆるワープロに触れたら、そりゃーこれくらいの
衝撃受けてもおかしくないなと実感するようになった。
あと、「猿とシンバル」読んでたら、歯に足がついててカタカタ動くオモチャ
「chattering teeth」が出てくる別の作品を思い出した。
作品名はChattery Teethだけど、ググっても上記の表記の方が多い。
猿とシンバルのオモチャは日本でもよく見かけるけど、これはさすがに
見たことないなあ。てかあれって本当に子供喜ぶの!?怖くねぇ?