記憶の宮殿なんて脳内に持てないから、外部に記憶。


by sakanapo

漢と男のすれ違い「ハゲタカ」再放送

初回放送は見ていないのですが、このドラマは濃いな!
すげー楽しい。
「死肉を漁る“ハゲタカ”のごとく次々と瀕死の企業を買収する外資ファンドの男と、懸命に日本経済を支えようとするエリートバンカーの激突を描いた作品」
と紹介するのが正しいのでしょうが、実際に第4話まで見た感想はタイトルの通り。

ちなみに、あーこれは村上ファンド、これはゴーン、ホリエモン…とモデルが頭に浮かんじゃうけど、それは仕方ない。ついこないだもドトールの株主総会直前、大株主の外資ファンドから「会社側の提案に反対する投票をしてくれ」なんて依頼が郵送で来てたところで、今日の放送の「激震!株主総会」は特に身近に感じられた。
なんで外資ファンドに株主の個人情報が流れてんだよ、と驚いたけど、どうやら株主は他の株主の情報を閲覧する権利があるらしい。さらにドトールからも「奴らの言うことなんて聞くんじゃないぞー」という説明資料が届いたり、傍で見てるとなかなか面白かった。

で、ビジネス的な観点もいいんだけど、このドラマは基本的にサラリーマンに萌えるためのものだと思ってます!
特に大森南朋演じる外資ファンド日本法人代表の鷲津がイチ押し。
眉間にシワを寄せつつクール&スタイリッシュに強気の買収を進める彼ですが、過去は純粋なエリートバンカーで、貸し渋りから取引先を自殺に追い込んでしまったという事件が。その際の先輩だった芝野(柴田恭兵)の発言が彼を変えてしまい、鷲津は芝野に対し尊敬と恨みと憧れと軽蔑と共感とが入り混じった複雑な感情を抱えています。
こういう背景があって、金を振りかざして君臨する鷲津の中には喪失感が渦巻いているわけで。基本的に利益優先、非情な決断をする彼だけど陰では非情になりきれてなかったり、昔の純粋な思考が垣間見えるあたりがたまらない。

この2人はその後も色々なビジネスの場面で再会し敵対することになるのですが、鷲津の芝野へのラブコールがすごすぎ。
「お忘れですか?(眼鏡クイッ)」「嬉しいなあ、芝野さんとサシでお話できるなんて(ウロ覚え)」「あなたは私なんだ!」「一緒に日本を買い占めましょう。まだまだ甘ちゃんなこの国を。」
しかし芝野は今のとこ華麗にオールスルーなんですが。

ちなみに片手の親指と小指で眼鏡を両端からはさみ、ずり上げる仕草は「鷲津上げ」と呼ばれて親しまれているそうです。素晴らしくカコイイです。

芝野に関しては、良心の呵責に耐えつつ「会社のため」と自分に言い聞かせて意に沿わない言動を自分に強いる場面、「これが仕事なのか?」とクダを巻くところ、「後ろ暗いところのないサラリーマンなんていない」という同期の沼田との会話など、共感しまくり。
ほんと、あるあるあるある~。
ちなみに第二話は直後が「サラリーマンNEO」で狙ってんのかと思いました。NHKはサラリーマンのツボ押さえすぎ。

第五話では、西野屋の旅館息子、ヘルメットに「おさむB型」と書く松田龍平がホリエモンばりのIT虚業家として時代の寵児にのしあがるようです。彼も彼で邪悪な色気があってよいですね。あまり共感はできないんだけど。おさむB型だしねぇ。

ちなみにEDの曲はエミリー・ブロンテの詩に曲をつけたもので、歌詞がなかなか泣かせるのでメモメモ。

Riches I hold in light esteem
by Emily Bronte

Riches I hold in light esteem,
And Love I laugh to scorn:
And lust of Fame was but a dream
That vanished with the morn-

And if I pray, the only prayer
That moves my lips for me
Is- 'Leave the heart that now I bear,
And give me liberty.'

Yes, as my swift days near their goal,
'Tis all that implore-

Through life and death, a chainless soul,
With courage to endure!
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by sakanapo | 2007-08-22 23:40 | 映像・観劇