風林火山第37回 「母の遺言」
2007年 09月 16日
・氏康と新九郎:祖先の教え、武士道のありかたを熱心に教育する親
・関東管領と竜若丸:息子を愛してはいるが先を読む力に欠け、結局息子を失ってしまう
・信虎-晴信-義信:父親と反目する息子、そしてその繰り返し。
・大井夫人「私は今」の後、「生きている~♪」と続けそうだった。
いや清水先生演出だったし。
「武田家が滅ぶようなことがあれば、それは父にしたことの報い」かぁ。
晴信の思いとは裏腹に、先の見えない不安にかられながらの逝去だったようで胸が痛みます。
・関東管領・上杉憲政も長野といういい部下がいたんだね。去ろうとする長野を見つめる管領の視線など、2人の絆を伺わせる細かい描写がよかった。
・管領の嫡男、竜若丸に太刀を与え、自ら立ち合う氏康。氏康の額になんとか一太刀浴びせた(浴びせさせてもらた?)ものの、あっさり討ち取られてしまう竜若丸が不憫。さらに主君を裏切った部下は一同斬首。義のない栄華を許さず、義のために滅ぶのをよしとする士の姿を、氏康は息子に身を持って教え込んだというなかなかシビアで残酷な脚本が印象的。竜若丸の気迫にあふれた演技もよかった。
ちなみに、氏康は実際に顔に傷があったとか。
・それにしても相木殿は常に真田家にいるな。違和感ゼロだ。
某所で「ひこにゃん」と呼ばれてるが、そう思ってみると実に似ている。
ヒゲ部加入の際はぜひ頬に二本線のあのヒゲでお願いしたい!
・越後では軒猿が大活躍。優秀すぎ。「もう急ぐこともあるまい」と言ってたのはそういう意味だったのね。息子が討たれたことを言わないで、「なんで自分が残らなかったのぉ?」って、人が悪いなぁ景虎たん。いいぞもっといじめとけ!
・景虎に関東管領が援軍早く~と言い出したときの部下たちの困り顔がナイス。景虎がうん!って言っちゃわないかハラハラしてる顔でしたねアレは。
・大井夫人、かなり正確な予知夢をごらんになっておられる。
クルミが出てきたんで「おぉ、信虎か」と思ったら晴信で。これが清水クオリティ…。親の因果が子に報い~なんて言葉もあるけれど、決して宿命じゃなく、回避する術はいくらもあったはずなんだよね。これからその回避フラグを勘助がどんどんつぶしていくことになるのかなぁ。
主人公の言動をどうも応援できない回が続きそうです。かといって平蔵にも思い入れないし、相木殿を楽しみにするしかないのかな。
・来週は馬場がやる気らしい。