記憶の宮殿なんて脳内に持てないから、外部に記憶。


by sakanapo

WOWOW大河ドラマ「 ROME(ローマ)」

年末年始に一挙再放送していたのを土日にちまちまと見て、やっと完。
キリストすらまだ生まれていない古代ローマを描く、まさに大河ドラマ。
時代としてはカエサルの台頭から暗殺、続く混乱期、オクタヴィアヌス
(アウグストゥス)とアントニウスの後継者争いとその終結まで。
えーそんな古代歴史ドラマ面白いの?と初めは思ってたのですが
これがどうして面白かった。



教科書に載るような偉人の活躍ももちろん描かれますが、プラス彼らの
家庭問題や複雑な人間関係を非常に丁寧に拾っているのが
このドラマの特徴。勝ち組につこうとする女たちの必死な争いまで
懇切丁寧にフォローします。
さらに民衆代表としてヴォレヌスとプッロという2人の裏主人公的な
存在があり、しがない兵士の彼らと表舞台の偉人たちが時にクロスし
時に別れ、お互いの運命を変え(変えられ)ていくダイナミックな
展開も魅力。R-15指定なのでボカシも多いよ!
何カ国かの共同制作で資金も潤沢だったのか、セット・衣装も手抜きナシ。
唯一、アクティウムの海戦は海上ロケが大変だったせいか
あっさり省略され、唐突にアントニウスが敗者になっていた。

歴史が分からなくても劇中でそれなりに語られるので問題なし。
でも分かればさらに面白いのは言わずもがななので
Wikipedia等で予習をオヌヌメ。ネタばれの宝庫でもあるけれど。

・ぶっちゃけ、歴史ドラマを背景としてヴォレヌスとプッロの
 数奇な運命と友情を描いたドラマだともいえる。有能な百人隊長であり
 忠義に厚いが堅物で人との接し方が不器用なヴォレヌスと、彼の部下で
 豪放磊落、愛すべきダメ人間のプッロ。
 第13軍団で育まれた友情は2人が兵士をやめた後も続き、物語の
 ラストまでを変わらず貫く縦糸となる。妻を亡くしたり殺し屋に身を落としたり
 窮地に陥った時、常に相棒と支え合って立ち直る姿が描かれる。
 ヴォレヌスはゲルマン顔でまゆげなしなので、苦悶する表情はまるで
 般若のよう。しかし甲冑姿は文句なしにかっこいいんだな。
 プッロはいわゆるガチムチ(ややムチ強め)。文句なしにラテン男。

・アティア(カエサルの姪、オクタヴィアヌスの母)とセルウィリア(カエサルの
 愛人、ブルートゥスの母)の壮絶な争いは名物の1つ。しかし最初こそ
 権力闘争だったものの、途中から2人ともただ互いへの恨みで動くようになり
 スケールダウン。やることは暗殺だの拷問だのと華々しいんだが。
 「大望なき恨みではこの武田ユリウス家は倒せんぞ!」と勘助
セルウィリアに説教を垂れる御屋形様アティアが見たかった。
 大義名分て大事だね。しかしまぁアティアは強かった。

・オクタヴィアヌスは少年時代と青年時代で俳優が変わるのだが
 どちらもまぁ気の強そうな美形で大変よろしい。青年時代の俳優は
 ミラ・ジョヴォビッチにそっくり。聡明なのは少年時代からだけど、
 短気がなりをひそめ、クールかつ冷酷さを増した青年時代が最高。
 実は彼には人に言えないある趣味が…という設定もたまりませんね!

DVDも出たようなので「300」的世界がお好きな方にはおすすめ。
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by sakanapo | 2008-03-26 15:37 | 映像・観劇