記憶の宮殿なんて脳内に持てないから、外部に記憶。


by sakanapo

カテゴリ:読書日記( 56 )

バルバラ異界 (1)
萩尾 望都 / / 小学館
ISBN : 4091670415




彼女の描くSFは、すごく重層的で目の眩むような展開で
さらっと読んでも世界に引き込まれるのだけど、じっくり吟味して読むと
さらにちゃんと細かいところまで世界が構成されてるのに感心する。
未来が無数に枝分かれするパラレルワールド、
その未来を変えるために腐心する登場人物、不老不死、夢、古代。
以前の作品の「銀の三角」と共通するモチーフも多い。
「銀の三角」に比べるとこの作品は分かりやすいかな?

あと、鳥かごに囚われた(実際は違うけど)美形の預言者、という
モチーフも大好きなんだな~と。色んな作品に出てきます。

主人公トキオの「夢に入り込んで思考を探ることができる」という能力は
筒井康隆「パプリカ」を連想させます。
トキオが大人の男性で、父親としての視点から物語が進むのが
萩尾さんの漫画としてはちょっと新鮮でした。

どうでもいいことですがこれを読んでからよくイヤな夢を見る。

第27回SF大賞受賞(漫画の受賞作品は大友克洋「童夢」以来だとか)
全4巻。
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by sakanapo | 2007-03-27 17:10 | 読書日記
シグルイ 8 (8)
南條 範夫 / / 秋田書店
ISBN : 4253232183





シグルイのためにWOWOWに加入することが出来るのか

 出来る

 出来るのだ



検討中です。
スクランブル枠でやるかどうかでも変わってくるんですが・・・

さて、どの程度原作を再現できるのでしょうか。
やっぱり気になるのはむ~ざんむ~ざんな表現。
今日び、深夜アニメでも出血シーンは軒並みアウトっぽいじゃないですか。
なんだか蛍光色になっていたりシルエットになっちゃったり。
冒頭から小腸ちらり~♪なこの作品がまともに表現できますか?
このあたりを変にボカしたり省略するくらいならアニメ化なんてしない方が。

でも 動く魔神モード虎眼先生は見てみたいなぁ。

とりあえずOPで筋肉むき出しの伊良子と藤木が舞い踊っていて
二輪がストップ・スローモーションを駆使しつつ美しく決まっていて
涎小豆+じょぼぼぼが完璧に決まってさえくれれば満足かな!
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by sakanapo | 2007-03-21 23:17 | 読書日記

漫画喫茶

漫画喫茶で読んだ漫画の記録。

・もやしもん  評価★★★★
 「動物のお医者さん」の農大版のようなかんじ。
 (プラス、主人公は肉眼で菌が見えるという特殊能力ものでもある)
 なんでこの手の漫画ってやたら絵柄が美麗というか硬質なタッチなんだろうw
 とても面白い。
 作者が販促にとても積極的らしく、新刊が出るたびに希望書店に対して
 色々なグッズを配布している模様です。こういうのはいいね。

・なるたる   評価★★
 SF鬱展開バトル少女もの。
 話はかなり面白いと思うけど、キャラの無表情さとか絵柄に反して結構な
 グロ描写が気になる。

・ぼくらの   評価★★★
 上と同じ作者の最新作。地球を守るため巨大ロボで戦う鬱展開少年少女もの。
 搭乗者は相手を倒して戦闘が終わったら自分も死ぬ。相手に倒されたら自分も死ぬし
 地球も滅びる。どっちにしても自分は死ぬというかなりな鬱展開のストーリー。
 連載中なので評価はまだ固まってないけど、注目しています。
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by sakanapo | 2007-03-20 10:15 | 読書日記

梨木香歩 2篇

からくりからくさ
梨木 香歩 / / 新潮社
ISBN : 4101253331




織物、染物、能面、植物などあれこれを語る梨木節は相変わらず
炸裂していてコレだよコレ、という部分はもちろんありますが
このお話は結構色々と生々しい感情が溢れていてちょっと怖い。
女4人の共同生活でそこを省いて書けるわけもないだろうけど、
ちょっとさわやかさには欠けるかな。
キングばりに最後はドカーンでびっくり。
そして、解説の最後に池澤夏樹の言葉が唐突に引用されているのに苦笑。
まぁ、いかにも彼が言いそうなことだけれど。

家守綺譚
梨木 香歩 / / 新潮社
ISBN : 4101253374




先日の新聞でこれに出てくる「セツブンソウ」の写真を初めて目にした。

うちも今たまたま、広い庭のある、戦前に建てられたんでは
なかろうかと思うくらい古い家に住んでるのでちょっと親近感がある
お話でした。惚れてくれるサルスベリも河童もいないけれど、
植物の季節ごとの移り変わりや、鳥や猫などの訪問者を
目にするのはやはり何とはなしに嬉しいものです。

今ちょうどふきのとうも庭のあちこちで顔を出しているので
天ぷらだけじゃなくてふきみそも作ろう!と決意を新たにしました。
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by sakanapo | 2007-02-22 11:06 | 読書日記

夕凪の街 桜の国

夕凪の街桜の国
こうの 史代 / / 双葉社
ISBN : 4575297445



ヒロシマを題材に扱った漫画です。全1巻。
おととし頃には友人から良い評判を聞いてたのですが、今頃読みました。
ヴィジュアル的に悲惨な描写は一切といっていいほどなく、
表紙を見て分かるように絵柄はほのぼの系、とてもあっさりしています。
しかし、とても深い作品でした。

一読より二読、三読した方がいろいろ思うところの多い作品です。
自分の感受性の限界を試されているような。
例えば、冒頭で出てくるワンピースを皆実がムキになってまで
着たがらない理由。
お恥ずかしながら、私は3回読むまで気づきませんでした。
他にも帰り道に聞こえた妹の名前につい反応してしまう場面など
読み返さないと真の意味が分からない部分が多いです。
モノローグでの説明が少なく、描かれた情景から自分で情報を
読み取らないといけないんですよね。

ちなみに、解説ページで作者が「10年後に○○が倒れたのも原爆症の被害です、
説明不足ですみません」と書いているのですが、これもきっと読者から
「なぜ?」という疑問が多く届いて、注釈をつけざるを得なかったのでは
ないかと思います。ここまで知識が行き渡っていないんだ、とさぞびっくりされた
ことでしょう。その意味でも描いた意義は大きかったのでは。

映画化もされるようなので、これからタイトルを耳にする機会も増えそうです。
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by sakanapo | 2007-02-22 10:45 | 読書日記

宮部みゆき「模倣犯」

模倣犯1
宮部 みゆき / 新潮社
ISBN : 4101369240




1~5巻まであって長かったけど面白く読めた。
映画は見てないけど、中居くん主演なんだっけ・・・?
本読んだかぎりではちょっとイメージが違う感じだなぁ。

長期連載ものって独特の大河ドラマ的な雰囲気を持つけれど
まさにそんな感じで、事件そのものの進展と共にさまざまな人の
事件を通した変化や人間関係の動きを一緒に味わうことができます。

犯人は誰?という形式で進んでいく小説ではなく、真犯人は初期に
読者には判明していて、本筋はいかにして犯人を特定し追い詰めるかという
コロンボ・古畑的な展開。
最終的に自供?に追い込む際のロジックはちょっとエーッという感じも
するけれど、犯人が事件を計画した際の思い入れを利用した、ということで
なんとか納得かなぁ。確かにカタルシスはあります。

ちなみに、冒頭で出てきた犬の名前がいきなり「キング」で吹きました。
さすが宮部さん。
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by sakanapo | 2006-12-04 19:54 | 読書日記

Amazonチェック

匂いをかがれる かぐや姫 ~日本昔話 Remix~
原 倫太郎 原 游 / マガジンハウス
ISBN : 483871727X
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北村薫編のアンソロジーに収録されていた「少量法律助言者」について
ここでコメントしたエントリー
に作者の方からコメントを頂いてびっくり。
いやほんとに面白い作品なのですよ。未読の2作品を加え、3作品が収録された
書籍が発売されたとのお知らせを頂いたので、早速Amazonでポチっと
カートに入れてきました。

「ダーク・タワー(7)」の中巻と一緒に買おうと思ったのですが、12/1発売予定で
まだ予約もできないようだったので、購入手続きまではあと数日かかるかな。

他に買うものなかったかすぃら…?

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蛇足ながら、子猫の里親さん探し+猫の不妊手術は全て完了しました。
里親さんも皆さん良い方でよかったよかった。
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by sakanapo | 2006-11-24 08:34 | 読書日記
シャーロットのおくりもの」という映画が公開された?される?と
聞いて、あぁこれうちにある本が原作だなと思った。
恐怖の目玉男、スティーブ・ブシェミ出てるのか。

原作はこちら。原書では180pくらいの小品で児童書です。
意外にもかなりの泣かせ系つд`)
Charlotte's Web (Trophy Newbery)
E. B. White Garth Williams Edith Goodkind Rosenwald Lessing J. Rosenwald Collection



魔法も剣も出てこないけれど、とってもとってもファンタジーなのです。
子豚と蜘蛛の友情のお話なのです。
ちなみに表紙の女の子はシャーロットではありません。
少女と豚の視線の先にいる蜘蛛がシャーロットです。

で、映画の話を聞いて、なんで自分がこの本持ってんのかを
すっかり忘れてることに気づいて気持ち悪くてしょうがなかったので
しっかり思い出してみた。

たしか、数年前にスチュアート・リトルと一緒に買ったはず…(作者は同じ)
たしか、何か別の作品を読んでる時にこれらの本への言及があって、
興味をひかれて買ったはず…
映画で初めて邦題を知ったので、たぶん元々の本も原書だったはず…
というとこまでたどりついたら大体見当がつきました。
うちにある原書なんてハリポタとキングとジョン・アーヴィングがほとんど。
ハリポタはまず除外w キングもまずないでしょう。
てことはアーヴィングだ!


正解はこちら。
The Fourth Hand
John Irving / Fawcett Books
ISBN : 0345463153




「ホテル・ニューハンプシャー」とか「ガープの世界」のような
いわゆるアーヴィングの代表作群とはちょっと毛色が違うんですが
わりと好きです。メディアへの皮肉をこめつつ、イケメンギョーカイ人パトリックと
周辺の人々のぶっとんだ言動でゲヘゲヘと笑わせながらも
後半で非常にしみじみと胸にくる大人の恋愛が…
いや、全然魅力が伝えられてないな。これは我ながらひどい。
と思っていたら、なにやら日本語ハードカバーの帯の紹介がとても
ドンピシャだったので内容紹介はこれで代替しましょう。

「稀代の女ったらしが真実の愛に目覚めるまでの
 いただけない行状と葛藤を描く、抱腹の純愛長篇」

な、なるほど…的確です・・・

たかが数年前のことなのになぜここまで忘れてるのかとガックリでしたが
とりあえず思い出せてスッキリ♪
アーヴィングのサイン本を持ってることも思い出しました(汗
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by sakanapo | 2006-11-09 15:12 | 読書日記

やったのか!シンイチ!

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シグルイ×寄生獣。
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by sakanapo | 2006-11-07 08:21 | 読書日記

シグルイ7巻

シグルイ 7 (7)
南條 範夫 山口 貴由 / 秋田書店
ISBN : 4253230490




虎眼先生が伊良子に討たれた直後から、藤木少年時代の回想を経て
仇討願が認められたことによる藤木v.s.伊良子の一戦直前まで。

・血まみれ三重<<<越えられない壁<<<<<倒れた虎眼先生
 なのか、藤木…

・回想シーンでかつての門弟たちがしばしば登場するが、ちゅぱ右衛門
 以外目に入りません。カワイイ。
 しかし門弟こぞって目に涙を浮かべつつ藤木少年の初陣を喜ぶ姿はいいんだけど、
 そのすぐそばに片目にされた直後の被害者が転がってると思うとシュール。

・伊良子は盲目になってからの方が断然魅力的だ。

・回想シーン、遠州灘の水練と同じ格好で藤木が虎眼邸にいるけど
 ランニングで帰ってきたのか?

・スキンダイビングで30m以上ばりばり潜る伊良子。
 小刀咥えて準備万端だし、きっと指示が出る前からハイパーベンチレーションも
 準備済みですねw
 藤木を陥れて窮地に追い込み、それをライバルなのに助ける俺SUGEEE→
 伊良子の評判UP って筋書きだったのかな。

・青い海白い砂、海亀産卵シーン、牛股師範の「我等は同胞」という言葉に動かされ、
 急に仲間意識が芽生えた伊良子、藤木に友情を表す言葉をかけるも
 返ってきた言葉は 自分の一番深いコンプレックスを突き刺すものだった!
 コロヌ!藤木コロヌ!
 てかお前さっきまで藤木を事故死させてもおかしくない状態にしておいて
 それは逆恨みすぎw
 藤木もねー、言葉が足りない!伊良子に憎まれてるのは勘違いが原因だった
 なんて。

・三重の試合予想悪夢、彼女は流れ星を知らないので藤木の構えは「流れ」。
 しかしこの悪夢の展開を見るに、三重はまだ伊良子を忘れられないんだな。
 とても歪んだ愛情ではあるけれど。
 本当に藤木と夫婦になるつもりなんだろうか。なんだかあの笑顔怖い。

・そして何よりも回想シーン中の虎眼先生が究極的にカッコよく優しい。
 死んじゃった以上、思い出はもう貶められることはない。
 ただひたすら美化されるのだ。
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by sakanapo | 2006-10-31 17:16 | 読書日記