記憶の宮殿なんて脳内に持てないから、外部に記憶。


by sakanapo

カテゴリ:映像・観劇( 62 )

ハウルの動く城

ハウルの動く城
/ ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
ISBN : B000ARV0FW
スコア選択: ※※※


原作は数年前に原書で読んだきりなので、おぼろげにしか
イメージできなかったシーンがきっちり映像化されてるのには
素直に「おぉ!」四色カラーのどこでもドアとか、流れ星の
シーンとかねー。
ストーリー的にはあんなに戦時色強かったかな??という気は
したけど。ま、原作よく覚えていないので!
キムタク声はですね、思ったよりキムタク節を抑制してくれた
おかげでそれほど気になりませんでした。イイ!と思うことも
ないけど可、ってレベルかしらん。でも抑えすぎたせいか
しばしば棒読みだったね。

見終わってみて、たぶん気になるのって、ソフィーの呪いって
一体何だったの?解けたの?なんで?ってとこだと思う。
荒地の魔女がかけた呪いだけど、解き方は知らないと言う。
最初はよぼよぼのお婆さんだったのに、途中からしわも減り
腰も伸びてくる。寝てる時や他にも時々元の姿に戻っている、
など変なことが多いんだよね。

映画ではそれほど強調されてないんだけど、ソフィーは
家業の帽子屋を「長女だから」という理由で切り盛りさせられていて。
まぁ映画でもわりとつまんない境遇にあるのはわかるよね。
で、さらにそれに甘んじてるというか、みんなとはしゃぐこともしない
地味で大人しくて受動的な子として描かれてる。

それから、呪いを受けた後で元の姿に戻っている部分を見ると、
・寝てる時 ・感情が高揚してる時
・ハウルのために必死になっている時
が多いのかな。
抽象化すると・・・「我を忘れている時」「自分に素直になっている時」
って感じでしょうか。そしてその時だけ外見が若返る、と。

こんな点を鑑みて、魔女の呪いは「ソフィーの自意識・精神状態を見た目に
反映させたもの」ということと捉える向きが多い。んでもって解く方法は
知らない、というのは「内面を変える以外に呪いから逃れる方法はない」と
いうことになるんだろうね。
そして精神的な老婆だったソフィーが、ハウルとの出会いで見事に
18歳にふさわしい心(ときめきとか勇気とか)を取り戻していき
観客からすると、ソフィーの外見によってそれが如実に分かるように
なってる、と。

でもさー、これってどうよ。
元々のソフィーが外見少女-中身老婆っていう表現はさ、
老婆には若々しい心はないもんだ、って決め付けともとれるっつか。
若い=素晴らしい、年寄り=醜い、良くないものみたいな。
そんな嫌味な見方する人そうそういねーとは思うけど。
ということで、個人的には「精神的に老婆だった」とかあまり
言いたくない。せめて「本来の自分を殺していた」にしておこう!
それなら抵抗はないです。

原作でも2人の結びつきが唐突で(原作ハウルは完璧なナンパ師で
しかもソフィーが時々若返る設定もないからお婆ちゃんのまま
突然ラブラブモードに!)ちょい違和感あったけど映画も大して
変わらないね。
ソフィー→ハウルは分かりやすいので、ハウル→ソフィーになる
エピソードがもうちょい欲しかった。

これまでの宮崎アニメからするとラスボスがいないっつか、
スケールが小さい感じはした。そういう意図なんだろうけど。
サリマン(原作では男だった・・・)も純粋な敵ではないし
荒地の魔女は認知症(原作では立派なラスボス)。
戦争も具体的な敵国ってのは出てこない。
絶対的な悪があって主人公にそれを破らせるのではなく、
何が悪とも言い切れない状況の中で、せいぜい小さな家族を
守るために(寄生獣みたいだな)戦う人々を通して訴えたい
ものがあったんだろう。
ま、結局彼らのおかげで戦争終わるっぽいけどなー
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by sakanapo | 2005-12-17 12:51 | 映像・観劇
世界の中心で、愛をさけぶ スタンダード・エディション
/ 東宝
ISBN : B0002Z7QDM
スコア選択: ※


大沢たかおと森山未来はどっちが先にキャスティング
決まっていたんだろ。似てるの見つけてきたなぁー。
長澤まさみは声とすらっとした四肢がいいね。

内容としては、とりあえず勝手に叫んどけ。そういう感想でした。
なんでこれでみんな泣いたりできるのん??と我が家では非難轟々。
借りて読んでた本の方は死生観についてちょっと面白い捉え方を
してただけまだましだったけど、本筋は目新しいこともなく。
映画ではやたら80年代風俗が出てくるのも鬱陶しい。
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by sakanapo | 2005-12-01 12:33 | 映像・観劇