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記憶の宮殿なんて脳内に持てないから、外部に記憶。


by sakanapo
年末年始に一挙再放送していたのを土日にちまちまと見て、やっと完。
キリストすらまだ生まれていない古代ローマを描く、まさに大河ドラマ。
時代としてはカエサルの台頭から暗殺、続く混乱期、オクタヴィアヌス
(アウグストゥス)とアントニウスの後継者争いとその終結まで。
えーそんな古代歴史ドラマ面白いの?と初めは思ってたのですが
これがどうして面白かった。

ネタばれ含む感想
# by sakanapo | 2008-03-26 15:37 | 映像・観劇

春の茨城1泊2日

・偕楽園

3月上旬で六分咲き。紅梅はまだまだこれからだが白梅・八重の紅梅は
ちょうど見頃。がくの部分まで白い「月影」「月の桂」という白梅の品種がきれい。
園外の湖というか川沿いの梅園が、園内より開放感があって見やすい。
マクロ撮影を試みるとなぜか図鑑写真になる。

・笠間焼

小さな窯元のお店はちょっと敷居が高いので
「店員が薦めにやってこなくて気楽」という噂を聞いて
きらら館というギャラリーでそばちょくを購入。
近くで食べたそばがかなりおいしかった。

・北茨城、平潟のあんこう鍋

今まで5~6箇所は食べ歩いてきたけれど今回は一番低い評価。
宿のハードは(平潟としては)標準だけど、まず食事がダメダメ、
従業員の対応もひどい。これで¥12,000は全くもって納得行かない。
お土産に買って帰った海産物で作った夕食の方がよほどおいしい。
こんなんで割烹旅館なんて名前を掲げるんじゃないと言いたいよ。
# by sakanapo | 2008-03-10 13:42 | 時事
一言でいえばダヴィンチ・コードのもっと長くてくどい版。
舞台も時代もあちこちジャンプしまくるので複雑極まりない。

題材はドラキュラ。といっても実在したワラキア公ヴラド・ツェペシュの方。
ひょんなことで手に入れた不思議な本に導かれ、彼の遺体の行方と
それにまつわる謎を追い求める歴史学者たちの3代に及ぶ探索行を描く。

本が分厚さはかなりのもので、長時間読みふけることができるのが嬉しい。
その中でヨーロッパ史跡をぐるっとめぐるバーチャルグランドツアー気分や
虚実とりまぜた歴史ミステリーを追う歴史学者気分も味わえる。
題材が題材だけにちょっとオカルティックな趣もあり。
長いなりの重厚さは充分で、非常に読み応えありました。

ただ、どうにもついてけねーよ、な部分が。
1つは、ドラキュラの遺体の行方を追うロッシ教授の行方を追う
父の行方を追う主人公、という構成がまず混乱の元。図示すると…
 ドラキュラ ← ロッシ教授 ← 父(+母) ← 主人公(娘)
トルコ、ハンガリー、ブルガリア、イギリス、イタリアなどなど舞台も様々に
移る中でそれぞれの時代の色々なエピソードが語られるのだが、
「あれ、これはロッシ教授の体験だっけ、父親だっけ?」と混乱することしばしば。
だから途中で伏線が張られていたところで覚えてないわけですよ…
またそれを後から探すのもとっても大変なわけで。

さらに、世界史-特にオスマントルコ周りの歴史に関する
ある程度の知識水準を要求する作品。最低限、ワラキアと
オスマントルコが激しく敵対していたことだけでも知っておきたい。
イエニチェリとかメフメト二世とか懐かしいわぁ。
山川の世界史用語集を脇に置いて復習しながら読みたかった。

ちなみに執筆は数年前のはずだけど序文の「読者へ」の日付は
「2008年1月」で、そこにつながる伏線もあったらしい。でも
もう分からなくていいや、探すの疲れました…
# by sakanapo | 2008-02-29 17:14 | 読書日記

映画「バベル」

アカデミー賞助演女優賞に菊池凛子がノミネートということで
知名度は高いのに、意外とヒットしたとも聞かず、身近で見た
という人もいないこの作品。

内容はというと、モロッコのアメリカ人観光客と現地の少年、
メキシコに帰郷したアメリカ在住のベビーシッター、日本の女子高生という
一見独立したそれぞれのストーリーを一発の銃弾が1つに
つないでいくというもの。

感想らしい感想が持てない。面白くないわけではないが
そんなにいい作品だとも思わない。見ていてあまり楽しくない。
深読みしていろいろ分析したところで感想は変わらない。

・菊池凛子脱ぎすぎ。愛と理解に飢えた女子高生は語る言葉を
 持たないゆえに、関心を持ってもらう手段として脱ぐ。手っ取り早い
 アプローチとして脱ぐ。 相手が見知らぬ高校生だろうが治療中の
 歯医者だろうが、初対面の刑事だろうがとにかく脱ぐ。
 こういう役柄とは知らなかったのでちょっと驚いた。

・「バベル」というタイトルから、コミュニケーション不全とかそれ系の話が
 メインなのかと思ったけど、特に深読みしなければそれがあてはまるのは
 ストーリーの本筋から一番離れた日本のエピソードくらい。見せ方が
 どぎつすぎるし共感もできないけど(日本人・聾唖者への侮辱だとも
 思わないけど)。
 ラストで映る都心の高層マンションが「バベルの塔」か。

・「バベルの塔」の本来の意味通り「言葉が通じない世界」につなげると
 モロッコにおけるアメリカ人観光客、メキシコにおけるアメリカ人の子供2人、
 聴覚障害のチエコと言葉でのコミュニケーションができない場面は非常に多い。

・メキシコやモロッコ少年のエピソードではアメリア(だっけ、ベビーシッター)の
 台詞「悪いことをしたわけではないの、ただ愚かなだけ」に集約されそう。
 悪意がなくとも悲劇は起きる。(アメリアと子供を荒野に置き去りにした時の
 甥っ子は半ば故意だと思うが)

・ちょっと外れた感想になるけど、アメリカそのものの光景をほとんど描かないことで
 余計にアメリカの影を非常に感じる映画だった。アメリカ人あるいはアメリカに
 深く関わる登場人物がこれだけ多いのに(夫婦を含めたアメリカ人観光客、
 メキシコからアメリカにやってきて不法就労しているベビーシッター、アメリカ人の
 子供など)アメリカが舞台になっている場面は異常に少ない。
 そして、一番関係なさそうな日本のエピソードでも、クラブシーンやドラッグなど
 あえてアメリカの強い影響下にある文化をとりあげていたりする。
 でも直接は描かない。世界中に及ぶアメリカの支配力を匂わせたかったのか
 何かアメリカを責めたい気持ちがあるのか…こういうところが妙に気になってしまった。

・チエコが刑事に渡したメモの内容は最後まで明かされないまま。
 走り書きした割にはすげえ長え!ただの告白なのか、それとも愛や理解を
 求めても与えられないいらだちや孤独を書き連ねたものなのか、はたまた
 母の死の真相を綴ったものなのか。
 個人的には後者に近く、自分が母の自死に何らかの責任を感じているという
 内容を含んだものと予想。さらに深読みして、友人への「あんたの父親と寝てやる」
 という台詞、父親とのぎくしゃくした関係から、過去に父親と何かあったのでは…?
 それが母親の死に…と妄想はひろがりんぐ。
# by SAKANAPO | 2008-02-28 12:58 | 映像・観劇
全くの自分用メモ。

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# by sakanapo | 2008-02-25 17:58 | 時事