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記憶の宮殿なんて脳内に持てないから、外部に記憶。


by sakanapo

「カーラの狼」の解説についてひとこと

あー、ひとつ書き忘れてたこと思い出した。

「カーラの狼」の養老孟司さんの解説が大ガッカリでした。
個人的にあの方キライじゃないんですが、これはいただけない。
キング本当に好きなの?語りたいこと、本当にあるの?
と思ってしまいます。

文庫本の解説ってほぼ永久に変わりませんよね。だからこそ
数年後あるいは数十年後に読んでも共感でき、うなずけるような
「作品そのものあるいは作家についての文章」を書いてほしい、と
思うのは望みすぎなのでしょうか?

要はリアルタイムで読んでる人しかピンとこない、しかもキングとの
関わりも感じられない薄っぺらな時事のトピック(ホリ○モンのこと)
のことなんて読みたくない、ってことなんですけど。

栗本薫さんは読む前からガッカリ感が予想できたんで
落胆は少なかったんですが今回は唖然としてしまいました。
キング好きな人なんて文壇に溢れるほどいそうなのに。
やっぱり懸賞に応募する時に書くべきだったなぁ…

新潮社さん、このシリーズはキングファンの中でも特に
ハードでコアなマニア人が買う作品なんです。
解説の人選、もっと考えた方がいいデスヨ?

キングのこの巻に限らず、解説の質が低い文庫本を見かける度に
不満に思うのです。名の売れた解説者を帯の惹句に使って客寄せ
するのもいいですが、「この人ほんとにこの本読んだのかな?」
と感じるような解説、その作品を愛する読者が読みたいと思いますか?

編集者が作品を世に出す際には求めるクオリティがあるはず。
解説にもそれを求めてもらいたいんです。解説ごときで大センセイの
原稿にケチつけられないとか言うなら本末転倒だと思うのですよ。
それなら無名でいいから、作品について語れる人を持ってきてくれた
方がいいんですけど。

ん、解説ひとつにここまで熱く語っちゃうとは思わなかったな。
かなり不満があったぽい(笑
by sakanapo | 2006-04-04 13:45 | スティーヴン・キング