ぬこぬここぬこ
2006年 09月 10日
(゚д゚)
(| y |)
ネコになにか1つを足すだけで
ネコ ( ゚д゚) +1
\/| y |\/
それは神となる
( ゚д゚) 神
(\/\/
つまりはそういう事だ
(゚д゚)
(| y |)
あんな文章を見せられるのはまーじーで非常に不快だ!
非難ごうごうなのは当然すぎる話。
なのに、非難する声を見ていてどこかひっかかるというか
禿同!と頷き切れなかった部分があって、でも坂東氏の主張も
全くもって同意はできないんで、あえて自分の意見を明確にしないで
時間を置いてみることにした。
ちなみに彼女の小説は狗神しか読んでないがあまり好みじゃなかった。
で、実は最近、室内飼いだからと避妊手術をしていなかった雌猫が
野良雄の家宅侵入によって妊娠・出産した実例を実際に目の当たりにした。
子育てする様子も見せてもらったけど、こないだまで「ペット」だった猫が
何の人間の手助けもなくても、本能のままにきちんと子ぬこを世話してる。
誰も気づかないうちに出産場所をみつけ、産み、羊膜もちぎり、へその緒も
ちゃんと噛み千切っていた(ようだ)。
手助けもなく、というか、むしろ人を避け、拒絶するふうだった。
ちなみに生まれたばかりの子ぬこは初めて見たけれど、
猫というよりネズミだった。毛のほとんどない太いしっぽに
耳もほとんどなく、丸くのっぺりとした顔。かわいくねえ。
そんな光景を見ていると自然と坂東氏の一件に思考が流れる。
(だから避妊手術させとけってずっと言ってたのに。)
(全然かわいくはないけど、崖から落とすってのはやっぱできないな)
なんてことが頭に通り過ぎていくなかで、例の坂東氏への非難の声に
全面同意できなかった部分がやっとはっきりしてきた。
避妊もしないで自然繁殖にまかせ、80匹以上に増えた猫のいる家
なんて例はわりとあって、ここは単身の飼い主が癌で入院してしまい、崩壊。
そしてボランティアが救出のために奔走している。
無責任な飼い方しかできないなら飼わないでくれよとみんな思うはずだ。
生まれてきた命を奪うのはいけないこと。これは禿同。
不幸な子ぬこを増やさないためには避妊手術も必要。
ここかも。違和感は。必要ってか、略さずに言えば必要「悪」だよね。
罪というか悪の度合いとして、子ぬこを殺す>>避妊手術
だから 子ぬこ殺しはイクナイ、避妊手術ならイイ。なんだろうか。
議論の中で「猫がしゃべれるものなら聞いてみたいものだ。
自然の本能通り、子供は生ませてやるけど殺すのと、
子供は生めなくなるけどサカリもこなくなる手術受けるのとどっちがいいか」
なんていう表現をけっこう目にしたのだけど、これもなぁ。
なんで二択なのかと。猫が「だったら避妊手術がいいニャー」と言うのかと。
返事をしてくれるとしたら、たぶんこう言うんじゃなかろうか。
「てかその前に、なんでそんなこと勝手に決めんの?」
「ぶっちゃけゴハンと寝床くれたらあとはほっといてほしいんだけどww」
猫(動物)を人間の都合でペットにして、庇護を与える代わりに様々な制限を
与えるということの本質について目をつぶってるか全く意識していない意見に
どうも自分はチクチクしてたみたい。
食用の家畜と比較する議論はいくつか見たけど、「あれは必要悪。不要な殺生は
するべきでない。最大限ペットの幸福を考えてやるべき」な論調が目立った。
幸福か。幸福。
でもさ、食用でもない動物の生殺与奪を人間がコントロールしてるって
意味においては、子ぬこ殺しと避妊手術の間にそれほどの罪の軽重が
あるのかな?
って論点になると自分自身が迷うとこあるからモヤモヤしてたんだな。
「避妊手術を是とする人は、ペットを飼って愛している人は、本当に完全無罪?
本当に、安全圏から私を指差して非難できますか?」
坂東氏があのショッキングな文章で世に問うてみたかったのはこういう疑問も
含んでたのではないのかな、と。
実を言うと、彼女が子ぬこ殺しを本当にやってるのかどうかは怪しいもんだと
思ってる。やってても不思議はないけれど、架空だという可能性も低くはない。
日経があれの掲載を許したという点も踏まえて。
ま、希望的観測です。病気の子供はいなかったんだ、よかった。
と言いたいだけかもしれません。